水産物


サケ(シロザケ)
川で生まれ、アラスカ付近の海で育ち、約4年後に生まれた川に戻ってくる習性を持っている魚。村上市内を流れる三面川は、江戸時代に当時の村上藩が「種川の制」により、世界初の鮭の自然ふ化増殖に取り組んだ歴史があり、村上市は古くから鮭の食文化が開花したといわれる。村上の食文化を語るのに欠かせない代表的な食材で、頭から尾まで余すことなく使う調理法は100種類を超える。
【漁期:9月〜12月】

アマダイ(アカアマダイ)
名前のとおり身に甘みがあるが、水分が多いので、ひと塩して締めてから調理する。焼き物や蒸し物、小ぶりなものは開いて一夜干しに。関西地方では「グジ」と呼ばれる高級魚。
【漁期:通年】

アユ
夏の風物詩、アユ釣り。6月下旬から7月上旬の解禁とともに、村上市内の河川には全国から太公望が集まる。天然アユは風味・食感すべてにおいて別格。旬の頃に川藻を食べるため、その風味がつくことから「香魚」とも呼ばれる。
【漁期:6月〜9月】

アンコウ(キアンコウ)
水深150メートル付近の海底に生息し、主に底びき網で水揚げされる。味がよく、肝・皮まで食べることができ、特に皮はコラーゲンたっぷりで女性にも人気。特に冬の「あんこう鍋」「あん肝」は絶品。身のからあげは季節を問わずおすすめ。
【漁期:9月〜6月】

イカ
冬~春先が旬のヤリイカ、春~夏のコウイカ(スミイカ)、夏のスルメイカ、秋~冬のアオリイカなど、一年中バラエティ豊かな種類が穫れる。お刺身・煮物・フライなど調理法は問わず。
【漁期:通年】

イワガキ
肥沃な山々から海へ染み出した伏流水が良質のプランクトンを発生させ、それを餌にして育つ。豊富なミネラル分・海水の塩分濃度・海流の動きなどのあらゆる要素がイワガキの身を美味しくする。漁期になると、漁師が素潜りで岩からはがして水揚げする。
【漁期:6月〜8月】

イワノリ
岩から数センチメートルの長さで生えているため、笹川流れの磯では、寒さ厳しい冬に手作業で摘み取る。摘んだものは板海苔に加工して販売され、味噌汁や鍋の具、佃煮にするほか、イワノリおにぎりにして食べるのも良い。
【漁期:1月〜3月】

カナガシラ
オコゼのように頭の骨が大きいのが特徴。赤い魚だが身は白身で、刺身・フライ・味噌汁の具などにしておいしく食べられる。比較的安価だが、おいしさでは実力を持った魚。村上市では、カナガシラを食べると母乳がよく出るようになるとの言い伝えがある。
【漁期:9月〜6月】

カスベ(エイ)
村上市では、コモンカスベ・ガンギエイなどが主に獲れ、ヒレの部分を煮付けや唐揚げなどで食べる。白身で身質が柔らかいため、年配の方や小さなお子様にもおすすめの魚。
【漁期:通年】

キス(シロギス)
刺し網漁が主な漁法だが、浅い水深の海底に生息しているため、海岸からの投げ釣りで獲れる。くせがなく、淡泊で上品な味わい。寿司や焼き魚、天ぷらなど調理法は問わず。
【漁期:通年】

サクラマス
春を告げる魚で、サクラマスののぼる川はきれいな川の象徴。生まれた川から海へ降り、産卵のために母川回帰する。サケ・マス類の中で最も美味とされ、上品な脂が特徴で塩焼きにするのが一般的。近年漁獲量が少なく、希少価値から高値で取引されている。
【漁期:3月〜6月】

サワラ
近年村上市で漁獲量が増えている魚で、電気釣り漁が主な漁法。秋口に水揚げされるサワラは脂がのっていて美味しい。刺身のほか、塩焼き、から揚げ、煮付けなど様々な調理方法で食べられる。【漁期:通年】

ズワイガニ
水深200メートルより深い海底で底引き網漁などで漁獲される。冬は身入りが良く、茹で、焼き、鍋物の具などにしておいしく食べられる。村上市~糸魚川市と粟島浦村の港で水揚げされたズワイガニのうち、厳しい基準をクリアしたものは「越後本ズワイ」と名付けられ、ブランド化されている。【漁期:10月〜5月】

タコ
浅い岩礁域に多い小型のマダコ、水深150メートル前後に生息する大型のミズダコの2種類が多く漁獲される。茹でてから刺身にするほか、マダコは味付けして煮た後に干す味タコ、ミズダコはタコしゃぶにして食べるのもおいしい。
【漁期:9月〜6月】

ナンバンエビ(ホッコクアカエビ
鮮やかな赤色がトウガラシ(南蛮)に似ていることからこう呼ばれる。甘みが強い特長から甘エビとも。とれたての新鮮なものはプリッとした弾力が魅力だが、一日経った甘くとろけるような身もおいしい。頭の部分は味噌汁や吸い物にすると良いダシがでる。
【漁期:9月〜6月】

ノドグロ(アカムツ)
喉の奥が黒いことから「ノドグロ」と呼ばれる高級魚。塩焼きや煮つけにしても美味しいが、新鮮ならぜひ刺身で。村上市は県下でも有数の水揚げを誇り、市内の飲食店などで味わうことができる。
【漁期:通年】

ハタハタ
年間を通して漁獲のある魚で、主に底びき網漁で漁獲される。晩秋から冬にかけて獲れる雌の卵の「ブリコ」は珍味。塩焼きや鍋物にしたり、丸干しにして炙って食べたりすることが多いが、海岸の地域では濃い目の味噌味でサッと煮付けた「こみそ煮」もよく食卓にのぼる。
【漁期:9月〜6月】

ヒラメ
村上市は、県内でも有数の水揚げを誇る。岩船港では、「活け越し神経締め(いけごししんけいじめ)」という特別処理したヒラメを「白皇鮃(はくおうひらめ)」と名付け、ブランド化に取り組んでいる。
【漁期:9月〜6月】

フグ
村上市では、マフグ・ゴマフグ・トラフグなどが主に漁獲される。トラフグはフグ類の中でも最も美味で高価。身は淡白で、冬に美味しい。刺身・揚げ物・鍋で食べられ、ヒレは干してヒレ酒などにする。
【漁期:通年】

ブリ
成長過程によって名が変わる出世魚。村上市では特に冬の電気釣りによって漁獲される。冬のブリはたっぷりと脂がのっていて、マグロのトロにも負けない味。刺身、焼き物、煮物、アラ汁などがおいしい。
【漁期:通年】

マダイ
村上市では主に「ごち漁」で漁獲される。上品な風味でどんな料理にも使われ、古くから結婚式やお祝い事などで食べられるなど、昔から好まれてきた魚。正に和食の中心をなす魚とも言える。
【漁期:通年】

マダラ
2月を中心に大型のものが漁獲される。体重10キログラムを超える大型のマダラは、見た目にも迫力がある。上品な白身は、この地域の冬を代表する味覚の一つと言える。タラ汁、干物など、様々な調理法で食べられる。
【漁期:9月〜6月】

モズク
村上市で獲れるモズクは主に「イシモズク」と呼ばれる歯ごたえの良い天然モズク。小型の船に乗り、素潜り漁によって獲る。酢の物にして噛んだ時にシャキシャキと口の中で音のする歯ごたえが楽しめる。
【漁期:5月〜7月】

ヤナギガレイ(ヤナギムシガレイ)
水深100メートル付近の海底に生息し、柳の葉のような形が名前の由来。上品な風味は塩焼きにすると一層引き立つが、一夜干しも酒の肴には最高。村上市が県内漁獲量の多くを占め、「にいがたフード・ブランド」の品目にも選ばれているイチオシ食材。
【漁期:9月〜6月】

日本海の天然塩
ミネラルたっぷりの海水を独特の製法で濃縮し煮詰めた塩は、塩辛さの中に甘さを感じることができる。塩を使っておにぎりや焼き魚、天ぷら等を食べると、食材の良さを一層際立たせることができる。

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