食に関するエッセイ

村上の食と人情のおはなし

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ある年のお盆休みの終わり頃、村上市に飲み目的の小旅行に行き、風情のある市内の割烹でお食事をさせていただきました。
村上の地酒と共に、鮭の酒びたし、村上牛を藻塩でいただいたり、変わった物では鯛の鱗せんべいみたいな料理などを美味しくいただきました。
美味しい料理を食べながら、カウンター越しからお店の料理長に村上のお祭りの魅力を熱く熱く語っていただきました。

予約した時、その日は村上七夕まつりのため、早く店じまいすると伺っていたのですが、当日お店を閉める時間になったときに、隣に座って飲んでいた、恐らく市内在住のおじさんに「おめさんも一緒にくっけ?」(あなたも私について行きますか?)と言われ、初対面でしたが、とても気さくに語りかけてくる温かなおじさんに惹かれるものがあり、お酒の勢いもあったのですがついて行きました。

実は割烹からどの道を歩いてその場所に行ったか未だに思い出せません。しかし、ついていった場所はおじさんが住む町内会の詰所らしき場所で、祭り真っ最中ということで、皆さんお酒を飲みながら楽しく会話をされていました。気付いた時にはおじさんの町内会の人たちと酒を飲み交わし、神輿も担がせてもらったことははっきりと覚えています。

それ以降、何度も村上を訪れていますが、三面川で鮎釣りを終えたおじさん(この方も見知らぬ方)から手作りの孫の手をいただいたり、毎年5月に開催されるイベント「城下町村上 春の庭百景めぐり」では、知らない一般の世話好きおじさんがガイドとして案内していただいたり、村上の人たちは、地域全員で観光に来た他人の私たちにも受け入れてくれる人情の厚い町に惚れこみました。

ノン・サッチ・フォトグラフィー カメラマン
松崎 典樹さん


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